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trente-deux なぜそんな事に考え至ったのか…自分でもよく解らなかった。 無責任な言い方かもしれないが、とても本能的な意識、 つまり直感に近かったのかもしれない。 とにかく私はその直感を信じ込み、涙をぼろぼろと零しながらエリックの胸に縋った。 激しく泣きじゃくる私に向かって、エリックは努めて冷静に振る舞った。 なだめるように、あやすように――辛抱強く諭す。
が一枚鏡の落盤事故に巻き込まれた“後の話”なんだよ。 だからそれだけでは――“君が消えてしまう理由”にはならない」
それでも私の頑な不安は一向に拭われる事はなかった。 私の瞳は痛ましい雨を降らし続ける。 護るように結ばれたエリックの腕が、この身をいっそう強く抱きしめる。 痺れを切らせたかのように、エリックは強引に私の唇を塞いでしまって、 あの日から今まで、彼がずっと労り続けてきた私の身体に溺れた。 涙に濡れたおぼろげな目に、眉間に皺を刻んだ、苦しげなエリックの表情が映った。 エリックも同じように――不安、なのだ。
にも関わらず、私は欲のままに彼女の身体に己の欲を打ち付けた。 この醜態を咎める事もせず、彼女は私の下で愛撫に応え、 つかの間の情事の中で、彼女は自分の身体を虐め抜くかのごとく、 柄にも無く、何度も何度も私を煽り続けた。
レッスンを受ける事を止める、と言った。 私とて痛みの雨に打たれ苦しむに、無理にこのレッスンを強いた人間では無いから、 彼女の意志が止めると言うのなら、私は喜んでそうしなさいと返す。 確かに、背中の忌まわしい火傷の跡が消えていくのは、実に好ましい事である。 しかし――その代償にしては、これはあまりにも壮絶な対価と言えよう。
「ありがとう…」
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欲に忠実です、うちのエリックは生粋のフランス人ですから。ええ。
本当動かない夢です。
そこはもうなんか諦めてくださ(ry
20100124 呱々音