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ルーピン先生が授業に復帰すると、皆は両手を広げて大喜びした。 しかし先生は病み上がりの人間らしく、 あまり具合が良さそうには見えなかった。 それでも先生は皆ににっこり微笑みかけると、 杖を振って、それはそれは楽しい授業をしてくれた。 授業が終わると僕らは真っ直ぐ先生の机へ向かった。
「なんだい?ハリー。ロン。ハーマイオニー」
「…―先生です、 どうしても知りたいならルーピン先生に聞きなさいって」
部屋の中へ招いてくれた。 紅茶を啜り、落ち着いたところで、 先生が話をしてくれるのを黙って待った。
うん、そうだな…あれは―………結構応えたね」
「……私達の杖をね―"凍結"させてしまったんだ」 「え?」 「つまり、ただの棒切れという事さ」
杖が使えない状態がいかに不便かを身を持って教えられたよ。 一体どんな呪文を使えばそんな愉快な魔法が生まれるのやら…。 今こうして闇の魔術を研究していても、やはり、解らない。 でも私たちの軽率な悪戯が過ぎたせいで、 普段のからは想像もつかない程の怒りを買ったのは事実だね」
ハーマイオニーはどことなく目を輝かせていた。 (多分先生を尊敬しているんだ)
あの、もちろん個人の自由です!でも、なんていうか、 スネイプ先生と付き合うだなんて、ちょっと、非現実というか―、 でも―…聞いたんです。先生はスネイプ先生のためなら、 どんな危険な目に遭おうが構わないって」
否定して欲しいようだった。 あるいは信じるに足りるための証拠が欲しかったのかもしれない。
彼女はいつだって、誰よりもセブルスを信じていて、 誰よりも彼の気持ちを解っていた。 多分"一番"で"唯一"の理解者だ。 事実先生は―…こうしてホグワーツに赴任される前まで、 スネイプ先生のために…―5年も姿を晦ませて―、何かを調べ続けていた」
「いや、いや、そうじゃない。 セブルスは酷く心配していた。もちろんお父上や彼女を知る私達も、 みんなが彼女の身を心配していた。 たまに届く便りだけで、セブルスは彼女の人柄だけを頼りに 5年という時間に耐えて待ち続けたんだよ。 しかし帰ってきた彼女は、誰のために何の目的で、 何を調べていたのか、誰にも言わなかった―…もちろんセブルス本人にもね。 どうやら隠しておきたいらしいんだ。 彼のためだと言って僕に釘を打ってまでね」 「…誰も解らないんですか?」 「ダンブルドア先生には真実をお話してあるらしい。 ―それだけがせめてもの救いだよ」
君たちには随分立ち入った話をしているようだから、 きっと信頼しているんだよ。 ハリー、ロン、ハーマイオニー。 私も随分と口が滑ったからあまり強くは言えないが、 これがとても繊細な問題なのは確かだ。 私達には解らない二人の深い絆に十分配慮しなくては。 君たちが進んで先生の信頼を裏切るような真似は、 絶対にしてはいけないよ?」
寮へ向かって無言でとぼとぼと歩いていた。 先生は5年もかけて何を調べていたのだろう―? それがどうしてスネイプのためになるのだろう―? スネイプを憎しみたい者にとっては、 全てが不可解なことばかりだった。 それでも今これ以上詮索することは気が引けた。 ルーピンが部屋を出るときに約束してくれた防衛術の訓練と、 徐々に近づいてくるクリスマスの気配だけが、 気分を紛らわしてくれる気がした。 ブラックのせいでホグズミードへ行けない事も 予想以上に大きかったスネイプの問題も…。 今はもう考えないでおきたかった。 / 表紙へ / #15 |
首突っ込みすぎて疲れたハリー。
なんの絡みもなくてごめんなさい…!
200806023 狐々音
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