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夕食時、いつものようにセブルスとワインを傾けながら 1日を締めくくるに相応しい会話をしていると、 否応なしにハリー、ロン、ハーマイオニーの好奇の視線が突き刺さった。 しかもセブルスは彼らに敵意を隠すでもなく 容赦なしにハリーたちを睨み返す。
彼の嫌悪の溜息はより大きな物となって漏れた。 別段隠している訳でもないが、公にしている訳でも無い。 …というかもしセブルスが公にする事を良しとしてしまったら、 それはそれで酷くあからさまで凄そうな気がしてならないのだが。
私に恋人がいるというのも知っているもの。仕方ないわ? きっと真相を確かめに私の所を訪ねて来ると思うから… とりあえず―私に任せて?」
快く部屋に招き入れるとソファに座るよう示唆し、 杖でやかんを叩いて紅茶を淹れ、淡い色をした砂糖菓子を勧めた。
「あの…ルーピン先生のご病気は大丈夫なんですか?」
今は静かに休養なさっているわ」
今度はハリーがはっきりした口調で質問を口にした。
「…―ハリー。スネイプ"先生"でしょ?」
微笑んで頷いた。
ロンだけはかなりのショックを受けたようで項垂れてしまった。
貴方達と同じ年の頃から、とても仲良くさせて頂いたわ。 2人の新居にも1度だけお邪魔したわね」
3人は決まりが悪そうに目で合図を交し合い、 済まなさそうにはにかんでこくりと頷いた。
でも私は、その両極端な立場の人間の 間に居ることを楽しんでいたの。 ジェームズたちにもセブルスにも、変わった奴だって散々言われたわ」 「つまり…ハリーのお父様とも、スネイプ先生とも 仲が良かったという事ですか?」 「ハーマイオニー・グレンジャー。本当に賢い娘ね。 簡潔に言えば、そう。でもこの通り…私は少し変わっているの」 「そう…かなあ?そりゃまあ…確かにスネイプ―先生、 の恋人って所は変わっているけど…」
私が何寮出身か当ててみて?」
ハーマイオニーは少し悩んで見せたがレイブンクローと答えた。
3人の顎は外れんばかりにあんぐりとぶら下っていた。
スリザリンらしくない振る舞いをする私を どうやらとても気に入ってくれたみたいね。 私とセブルスが仲が良いことを、最初は随分危惧したみたいだけど― それこそ弱みを握るためのスパイとかね? セブルスなら―し兼ねないでしょう? でも私が彼らの憎しみ合いに何の興味も干渉も示さない事が解ると、 ジェームズもセブルスも、それ以上は私に何も求めなかったわね。 有り難いことに、それが暗黙のルールみたいなものだったの」 「先生はスネイプ"先生"を止めなかったんですか?」 「彼は私が助けに入るのを頑なに嫌がったのよ。 ―女性に助けられるのが嫌だったのかしら?」
ジェームズたちの悪戯がちょっと見ていられない程過ぎた時、 私がカンカンに怒って…んーちょっとした…お呪いを掛けた事はあるわね」 「お呪い?」 「ええ。リリーはこれを"究極の仕返し"と呼んでいたわね。 どうしても知りたいならルーピン先生に聞くと良いわ。 なんならスネイプ先生でもその質問なら喜んで答えてくれるかも」
興味を持つ事柄とかね? 2人とも魔法薬学と闇の魔術に詳しいのは―そのせいね。 いつお互いに意識しあったとか、いつ付き合いだしたとか… 自然すぎてあまりはっきり覚えていないの。 そして少なくとも私は今日まで変わらず―、 …―セブルスのためならどんな危険な目に遭おうが構わないと 思っているわ」 / 表紙へ / #14 |
好奇心旺盛なお年頃。
200806023 狐々音
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